
著者:しいねはるか
出版:地下BOOKS
”普通”に迎合しようとしてみても、心身がついてこない。そんなコンプレックスを抱えた著者が、自身の生活を顧みると、そこにはいびつな欠点を「生きるためのギフト」に変えていく可能性が開いていました。
とらわれていることから自由になるには?正しさって?迎合しているように振る舞うことで世の中が回っているとしたら、それは本当に機能していると言えるだろうか?そんな疑問が生じるたびに、著者のしいねさんは考えることを続けます。バンド活動や葬儀フェス、父のせん妄におじいさんの友人と行く初めての競馬、素っ頓狂にも思える日々の中で、考えることをやめないしいねさんの目線から見えてくるものとは。
目の前の状況に対処ができなくても、それをじっくり眺めて考えてみること。そうすることで、自分自身のいびつさを排除せずに生きてゆく方法を見出していく姿に、改めて「自分はどうやって生きていきたいか」そんなことを考えるきっかけをもらうことができます。